落語
物忘れの果て
2026.04.25
閲覧数: 1,569
落語・一席
高座本編
下足:
えー、ご紹介にあずかりました、(緊張)
座布団亭下足と申します。(深々とお辞儀)
師匠極上の一番弟子…ではなく、(笑)
七番弟子でございます。(照れ笑い)
まだまだ未熟者でございますが、(どもりながら)
今日は一つ、お付き合いくださいませ。(ぺこり)」
客席から温かい拍手
下足:
わたくし、最近、(少し声が震える)
どうも物忘れがひどくって…(困惑)
ええ、もう、ひどいもんでございます。(ため息)
師匠には『お前、もう年寄りか』なんて(笑)
言われる始末でして…(苦笑)
今日はそんな、わたくしの物忘れ体験を(照れ)
お話しさせていただきます。(ぺこり)」
一度、居住まいを正す
下足:
ある朝のことです。(しみじみ)
新聞を読もうとしましたら、(顔をしかめる)
メガネがないんですよ。(困惑)
『あれ?どこへやったかな?』と、(キョロキョロ)
部屋中探し回るんです。(焦り)
タンスの上、(探す仕草)
ちゃぶ台の下、(かがむ仕草)
しまいには冷蔵庫まで開けちゃって…(驚)
『なんで冷蔵庫にメガネがあるんだい?』(自問自答)
なんて、独り言を言ってるわけです。(呆れ)
すると、かみさんが来て、(戸惑い)
下足:
あなた、何探してるの?(怪訝)
下足:
いや、メガネだよ、メガネ!(焦り)
新聞読めなくて困ってるんだ。(困惑)」
下足:
あら、メガネなら、(あっさり)
ほら、お顔の上にあるじゃない。(笑)」
客席からクスクス笑い
下足:
…え?(驚)
ああ、ほんとだ!(恥ずかしそうに)
鼻の上にしっかり乗ってるんです。(苦笑)
もう、顔が真っ赤になりましたよ。(照れ)」
扇子をパタンと閉じる音
下足:
別の日のことです。(落ち着いて)
台所で何かをしようと、(思い出す仕草)
冷蔵庫の前まで行ったんです。(歩く仕草)
ガラガラと扉を開けて、(扉を開ける音)
中を覗き込むんですが…(首をかしげる)
あれ?(困惑)
何を取りに来たんだっけ?(自問自答)
まったく思い出せないんですよ。(ため息)
卵?牛乳?それともビール?(考え込む)
うーん…(唸る)
結局、思い出せず、(諦め)
とりあえず冷奴でも出しとくか、と(適当に)
お皿に乗せて戻ってきました。(歩く仕草)
すると、かみさんが、(不思議そうに)
下足:
あなた、冷奴なんて珍しいわね。(驚)
今日のお夕飯はカレーライスよ?(笑)」
下足:
…え?(驚)
ああ、そうだった!(恥ずかしい)
冷奴、どうしよう…(困惑)」
少し間を置く
下足:
先日、近所の商店街で、(しみじみ)
よく会うご隠居さんと会ったんです。(にこやかに)
下足:
いやぁ、ご隠居さん、(元気よく)
お久しぶりでございます!(笑顔)」
下足:
おお、お前さんも元気か!(にこやか)
相変わらずいい声しとるのう。(笑)」
下足:
ありがとうございます!(喜)
しかし、ご隠居さん…(困惑)
お名前が…(モジモジ)
いや、お顔はよく存じ上げております!(焦り)
ええ、もう、いつもお世話になっております!(必死)
…その…ええと…(言葉に詰まる)
お、お元気でいらっしゃいますか!(ごまかし)
ご、ご家族の皆様も!(冷や汗)」
客席から笑い声
下足:
わっはっは!(豪快に笑う)
俺は熊さんだよ、熊さん!(笑)
もう何十年も近所に住んどるだろうに!(呆れ)」
下足:
あ、熊さん!(思い出したように)
そうでした、熊さん!(安堵)
いやぁ、失礼いたしました!(平謝り)
まったく、わたくしも、(自嘲気味に)
困ったもんでございます。(ため息)」
ふう、と息を吐く
下足:
こんな調子ですから、(困り顔)
いつか自分の名前も忘れてしまうんではと、(不安)
ひやひやしております。(怖)
ええ、この前なんか、(内緒話のように)
高座に上がる直前に、(ドキドキ)
『あれ?俺、誰だっけ?』なんて…(驚)
師匠には『それは物忘れじゃなくて(怒)
ただのバカだ!』と怒られまして。(泣)
えー、どうも、お粗末様でした。(深々とお辞儀)」
パン!と手を叩く音。客席から大きな拍手
🎯 このコーナーの狙い
このネタは、現代人が日常で経験する「物忘れ」という普遍的なテーマを扱い、聴衆に共感と親近感を与えることを狙っています。特に「メガネを探す」「冷蔵庫を開けた理由」「名前が出てこない」といった具体的なエピソードは、誰もが一度は経験するであろう「あるある」ネタとして、大きな笑いと共感を誘発します。新人落語家・下足の初々しい緊張感と、物忘れに翻弄される滑稽な姿とのギャップも、キャラクターとしての魅力を引き立てるポイントです。古典落語においては、「短命」のように登場人物のうっかりミスや勘違いを描く噺や、「時そば」のように日常のささやかな出来事を面白おかしく描くスタイルに通じるものがあり、現代的なテーマを古典的な語り口で表現する試みでもあります。
※ 本コンテンツはエンターテインメントおよび研究を目的とした創作台本です。実在の人物・団体とは関係ありません。
NEXT STEP
PR / 提携リンク
台本をさらに面白くする2大アプローチ
添削・指導
ココナラ
プロのお笑い構成作家にネタ添削を頼む
台本をコピペで渡すだけ!現役作家がセリフの間やオチを直接アドバイス(500円〜)。
🎁 無料会員登録で300円クーポン配布中
動画・研究
ABEMAプレミアム
最新賞レース&人気芸人の漫才を研究する
M-1特番や千鳥『チャンスの時間』等が見放題!一流芸人の呼吸・アドリブ力を学ぶ。
📺 初回無料トライアル実施中(期間中解約無料)