漫才
ビニール傘の虚無
2025.12.28
閲覧数: 1,314
【しゃべくり漫才】
A
Δの残響
「この世に意味なんてない。あるのは、ただの現象と、その残響だけ…はい、無意味です。」
どうもー!Δの残響です!
A
この世に意味なんてない。
A
あるのは、ただの現象と、その残響だけ…
B
はい、無意味です。
B
どうもー!
B
Δの残響です!
A
聞いてくださいよ、Bさん。
A
またですよ。
A
また私のビニール傘が盗まれました。
B
はい、お気の毒に。
B
しかし、それは日常に起こりうる統計的な事象です。
A
統計的な事象?
A
これは個人的な恨みですよ!
A
あれ、買ってまだ3日ですよ?
A
まだタグも取ってなかったのに!
B
タグの有無は盗難の確率に影響を与えません。
A
いや、問題はそこじゃないんです。なぜ人はビニール傘を盗むのか。それは、自己の所有欲と規範意識の乖離、そして…」( ˙-˙ ) …間…「…近所の噂話のタンスの角に小指に対する無意識の抵抗。つまり、盗んだ奴も被害者なんです!だから、私は被害者として、さらに被害者を出すことで、この連鎖を断ち切るんです!」( # ゚Д゚)<!語気荒く!
B
はい、論理が破綻しています。
B
それは連鎖を助長する行為であり、明確な犯罪です。
A
犯罪?
A
いやいや、これは復讐ですよ。
A
正当防衛です!
A
私だって、高い傘、盗んでやりたいですよ。
A
あの、なんか取っ手が木製で、生地が撥水加工とか謳ってて、やたらデカい傘!
A
あれを盗んで、自分のビニール傘が奪われた痛みを味わわせてやるんです!
B
はい、器物損壊罪、または窃盗罪に該当します。
B
復讐は法的に認められていません。
A
うう…でも、この怒りをどこにぶつければいいんですか!
B
感情のコントロールは自己責任です。
B
法治国家においては、感情が犯罪の免罪符にはなりません。
A
(小声で)…だいたいお前はそうやって、いつも冷静ぶって。
A
どうせ、お前はいい傘持ってんだろ?
A
安物のビニール傘が盗まれる気持ちなんて、一生わかんねぇんだよ!
B
はい、私は折りたたみ傘を愛用しています。
B
盗難のリスクを最小限に抑えるためです。
A
折りたたみ?
A
ハッ!
A
お前、昔、すっげぇ高級なブランド傘持ってたじゃねぇか!
A
覚えてるぞ!
A
あのデパートの催事場で、『これは一生ものだ』とか言って、店員としゃべり倒してたろ!
B
はい、それは過去の事実ですが、現在の状況とは無関係です。
A
無関係なわけないだろ!俺がお前に嫉妬してることに気づかないのか!」( # ゚Д゚)<!語気荒く!
A
見てくださいこれ!」バシィッ!!(ドツく音)(フリップを勢いよく出す)
A
( ◠‿◠ )(笑顔で圧)これはBさんが大学時代に持っていた傘と、その時の満面の笑みです!
A
傘には『夢を掴む』と書いてありますね!
A
そして、この顔!
A
明らかに加工してありますね!
A
学歴コンプレックスの俺には眩しすぎる笑顔だ!
B
( ꒪Д꒪)(白目)はい、無断転載です。肖像権の侵害です。そして、その『夢を掴む』と書かれた傘は、当時流行していた開運グッズであり、私が購入したものではありません。友人のものを借りて写真を撮っただけです。加工も不適切です。」( ¬_¬)(ゴミを見る目)
A
うっ…嘘つけ!
A
その時の満面の笑みは、お前が『俺はこれで売れる!
A
』と確信した顔だろ!
B
はい、給料分働いてください。
A
くっ…もういい!高い傘を盗むのはやめます。でも、この傘を盗んだ犯人には…」( ˙-˙ ) …間…「…いつか、いつか、そいつが一番大事にしてる傘を、そっと、そっとビニール傘とすり替えてやる…!そして、そいつが絶望する顔を…」《《 謎の感動 》》「…想像して、一人でニヤニヤしてやる…!」( ゚ρ゚ )(思考停止)
B
はい、それはストーカー行為、または器物損壊、窃盗に該当する宝くじ(ハズレ)があり、精神衛生上も良くありません。
B
そして、効率的ではありません。
A
うるさい!
A
もういいんだ!
A
どうせ俺なんか、ビニール傘一つ守れないちっぽけな人間なんだ!
A
この世のタンスの角に小指を、このちっぽけな復讐劇でどうにかしようとした俺が馬鹿だったんだ!
A
彡 サッ(無視)どうせ、また盗まれる!
A
それが、この世の真理なんだ!
B
はい、それが現実です。
B
諦めるのは効率的な判断です。
A
( ꒪Д꒪)(白目)…諦めるのが、効率的…か…
B
はい。
A
…ありがとうございました。
B
ありがとうございました。
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