落語
分別地獄
2026.01.08
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えー、皆様、本日はお暑い中、いや、寒い中、いや、なんでも結構でございます。わたくし、座布団亭、手拭(てぬぐい)と申します。(笑)
師匠は、あの、極上(ごくじょう)という、まあ、お歳は召しておりますが、まだまだ、まだまだ! vigour(ヴィガー)のある、お師匠さんでございまして。(笑)
わたくし、四番弟子でございまして、まあ、前座からずっと、師匠の背中を見て、ひとつひとつ、真似をさせていただいております。太鼓持ち、でございます。(笑)
さて、本日はですね、皆様、共感していただけるんじゃないかな、というお題でございます。
いやー、これ、困りますよね。昔はね、ポイっと捨ててりゃよかったんだけど、今はどうですか。分別、分別、分別!(笑)
まず、燃えるゴミ。これはいい。(笑)
次に、燃えないゴミ。これも、まあ、わかる。(笑)
プラスチック、ペットボトル、缶、ビン。これ、まだわかる。(笑)
問題はここからなんですよ!(驚)
資源ゴミ」ってやつ!(笑)
古新聞、雑誌、段ボール。これはまだいい。(笑)
じゃあ、あの、お菓子の箱とか、ティッシュの箱とか、どうなんの?(笑)
紙類」? じゃあ、ビニールが貼ってあったら?(怒)
プラマーク」? じゃあ、ちょっとでも、油が付いてたら?(怒)
燃えるゴミ」? いや、だって、紙じゃん!(怒)
これがまた、近所の目がね、怖いんですよ。(怖)
うちの近所なんて、もう、朝の6時になると、皆さん、窓からこっそり覗いてるんです。(怖)
あ、あそこの家、まだ出してないわ」「あ、あそこの家、間違ったもの出したわ」って、もう、噂の的!(怖)
この間なんかね、うちのかみさんが、一生懸命、ペットボトルを洗って、キャップとラベルを剥がして、乾かして、出したんですよ。(笑)
そしたら、次の日、ポストに手紙が入っててね、差出人不明、なんですけど、こう書いてあったんです。
ペットボトルのキャップ、ちゃんと取れてないじゃないか!」って!(怒)
いや、見ろよ!って話ですよ。(怒)
そんなに厳しいか!って。(怒)
手拭(てぬぐい)かみさん、もう、怒っちゃってね。「もう、ゴミなんか出したくない!」って。(泣)
だったら、この家、ゴミ屋敷になるしかないじゃない!」って。(笑)
いや、それはそれで、もっと怖いだろ、って。(笑)
でね、さらに困るのが、出すタイミング。(笑)
あ、今日、資源ゴミの日じゃん!」「うわ、しまった!忘れてた!」って、なる。(笑)
そうすると、もう、そのゴミ、どこに置いとく?(笑)
玄関? いや、邪魔だ。(笑)
台所? いや、臭い。(笑)
子供部屋? いや、叱られる。(笑)
結局、部屋の隅っこに、こっそり置いとくわけですよ。(笑)
そしたら、いつの間にか、そのゴミの山が、もう、立派なインテリアになっちゃってね。(笑)
あら、素敵なお部屋ね」って、友達が来たら、どうする?(笑)
これはね、現代アートよ」って、ごまかすしかない。(笑)
え、この段ボール、何?」「これはね、私が人生の重みを表現した作品なのよ」って。(笑)
なるほどー」って、騙されてくれるかな。(笑)
手拭(てぬぐい)いやー、皆様、この「分別地獄」、本当に大変でございます。(笑)
でもね、これも、みんなで協力して、きれいな街を作るため、ということでございますから。(笑)
はい、わかりました!」って、元気に返事だけはしておきましょう。(笑)
おーい!」「はい!」「ゴミ、ちゃんと出したかー?」「はい!」「間違ってないかー?」「はい!」「近所の目は気にするなー?」「はい!
もう、条件反射で、返事だけは、元気にしておきましょう。(笑)
しかし、本当によくできてますよね、この分別システム。(笑)
手拭(てぬぐい)ただ、あの、一番、分別が難しいのは、私のこの「話芸」でございます。(笑)
手拭(てぬぐい)どうやって、皆様の心に、笑いという名の「燃えるゴミ」を、感動という名の「資源ゴミ」を、そして、記憶という名の「燃えないゴミ」を、きっちり分けて、お届けできるか。(笑)
それが、わたくし、手拭(てぬぐい)の、永遠の課題でございます。(笑)
本日も、最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました!
パチパチパチと拍手が起こる
ありがとうございました!(笑)
#落語 #新作落語 #手拭 #座布団亭 #ゴミ出し #分別 #コメディ
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