落語
回覧板は見た!
2026.10.01
閲覧数: 1,068
落語・一席
高座本編
膝小僧:
えー、皆様、本日はようこそ
膝小僧:
お越しくださいました(笑)
膝小僧:
わたくし、座布団亭膝小僧と
膝小僧:
申します。へへ(笑)
膝小僧:
師匠の極上からは、まだまだ
膝小僧:
修行が足りん、と毎日お叱りを
膝小僧:
受けております次第でございます(笑)
膝小僧:
さて、本日は、皆様の日常に
膝小僧:
そっと寄り添う、あの『回覧板』
膝小僧:
について、一席お付き合い
膝小僧:
願いたく存じます(笑)
会場から、クスクスと笑い声が漏れる
膝小僧:
回覧板。ああ、回覧板(笑)
膝小僧:
あれが玄関先に現れると、
膝小僧:
なんだか、ご近所の目が
膝小僧:
一斉に自分に集まるような、
膝小僧:
そんな気持ちになりますでしょう(笑)
膝小僧:
『自治会の清掃、〇月〇日午前9時』
膝小僧:
『〇〇祭りの寄付のお願い』などなど(笑)
膝小僧:
真面目な内容もございますが、
膝小僧:
わたくしが気になるのは、
膝小僧:
その間に挟まれた、小さな
膝小僧:
メモ書きでございます(笑)
膝小僧、指で小さなメモを挟む仕草をする
膝小僧:
ある日、わたくしの家に回ってきた
膝小僧:
回覧板。パラパラと見ますと、
膝小僧:
『あら、〇〇さんのところ、
膝小僧:
お孫さんが生まれたのね』なんて(笑)
膝小僧:
そんな微笑ましいお知らせの間に、
膝小僧:
ひっそりと挟まっておりました(笑)
膝小僧:
一枚の、手のひらサイズの
膝小僧:
メモ用紙でございます(笑)
会場がざわつき、期待に満ちた視線が集まる
膝小僧:
そこには、達筆な字で、
膝小僧:
こうございました(笑)
膝小僧:
『お隣の田中さんの家の猫ちゃん、
膝小僧:
最近、やけに元気がないそうですわよ(驚)』
膝小僧:
あらあら、猫ちゃんが元気ないのは
膝小僧:
心配ねぇ、と。わたくし、
膝小僧:
そう思いました(笑)
膝小僧:
そして、次に回したお宅の奥様(笑)
膝小僧:
『あら、膝小僧さん、ご苦労様』なんて
膝小僧:
言いながら、回覧板を受け取って
膝小僧:
くださるんですが(笑)
膝小僧、奥さんの真似をして、腰を低くする
膝小僧:
『あの回覧板、ご覧になりました?(笑)』
膝小僧:
『田中さんの猫ちゃん、最近、
膝小僧:
食欲がないみたいで、
膝小僧:
病院に行ったそうですよ(驚)』
膝小僧:
え?病院?と、わたくし(驚)
膝小僧:
メモには、元気がない、としか…(笑)
膝小僧:
まぁ、そうは言っても、
膝小僧:
心配な気持ちは分かりますから、
膝小僧:
『あら、大変ですね』なんて
膝小僧:
相槌を打ちました(笑)
膝小僧、首を傾げながら話す
膝小僧:
その翌日、また別のお宅の奥様が、
膝小僧:
わたくしに声をかけてくるんです(笑)
膝小僧:
『膝小僧さん、聞きました!?(驚)』
膝小僧:
『田中さんの猫ちゃん、
膝小僧:
どうやら、不治の病だそうで(泣)』
膝小僧:
不治の病!?(驚)
膝小僧:
もう、わたくし、耳を疑いましたよ(驚)
膝小僧:
元気がない、から、病院に行った、
膝小僧:
そして、不治の病…(怖)
膝小僧:
これはもう、回覧板ではなく、
膝小僧:
回覧『板』じゃなくて、『回覧板』ですよ(笑)
会場、ドッと笑いに包まれる
膝小僧:
板が、どんどん広まって、
膝小僧:
情報が肥大化している(笑)
膝小僧:
とうとう心配になって、
膝小僧:
田中さんのお宅に、
膝小僧:
直接お伺いしましたんですよ(笑)
膝小僧:
『あの、猫ちゃんの具合は…』と
膝小僧:
尋ねますと、田中さん、
膝小僧:
きょとんとした顔で(驚)
膝小僧:
『ああ、うちのミケですか?(笑)』
膝小僧:
『最近、ダイエット中でしてねぇ(笑)』
膝小僧:
『餌を減らしたら、ちょっと不満そうに
膝小僧:
してるだけですよ(笑)』
膝小僧:
なんと!元気がない、というのは、
膝小僧:
ダイエットによる不満だったと!(驚)
膝小僧:
不治の病どころか、
膝小僧:
健康に気を遣っている最中でした(笑)
会場、再び大きな笑いが起こる
膝小僧:
回覧板、恐ろしや(笑)
膝小僧:
皆様も、回覧板の小さなメモには、
膝小僧:
どうぞお気をつけあそばせ(笑)
膝小僧:
回覧板は、事実を伝えるもの。でも、
膝小僧:
そこに挟まる噂話は、
膝小僧:
まるで猫のひげのように、
膝小僧:
ぴんと伸びて、いつの間にか、
膝小僧:
とんでもない方向へ、
膝小僧:
伸びていくものでございますな(笑)
膝小僧:
お粗末様でした(笑)
パン!と手を叩く音、会場から拍手喝采
🎯 このコーナーの狙い
この落語は、現代社会でも形を変えて存在する「ご近所付き合い」の煩わしさや、情報(噂話)が人から人へと伝わる過程で変容していく滑稽さを描くことを狙っています。古典落語における「長屋もの」や「隣家もの」に通じる、日常の些細な出来事から人間模様の面白さを引き出すタイプです。特に、SNSなど現代の情報伝達ツールとも共通する「情報の拡散と誤解」というテーマを、回覧板というアナログな媒体を通して表現することで、普遍的な笑いを誘う実験的要素も含まれています。
\ 「回覧板」のおすすめ商品 /
Supported by 楽天ウェブサービス
※ 本コンテンツはエンターテインメントおよび研究を目的とした創作台本です。実在の人物・団体とは関係ありません。
NEXT STEP
PR / 提携リンク
台本をさらに面白くする2大アプローチ
添削・指導
ココナラ
プロのお笑い構成作家にネタ添削を頼む
台本をコピペで渡すだけ!現役作家がセリフの間やオチを直接アドバイス(500円〜)。
🎁 無料会員登録で300円クーポン配布中
動画・研究
ABEMAプレミアム
最新賞レース&人気芸人の漫才を研究する
M-1特番や千鳥『チャンスの時間』等が見放題!一流芸人の呼吸・アドリブ力を学ぶ。
📺 初回無料トライアル実施中(期間中解約無料)