落語

回覧板騒動記 ~長屋のSNS~

2026.10.30 閲覧数: 1,677
編集長コメント:演じ方のコツ
EDITOR'S NOTE

このネタは「間」の取り方とセリフの抑揚が特に重要な構成です。声に出してテンポを合わせ、ボケとツッコミの呼吸を意識して演じることで爆笑を生み出せます。

落語・一席
高座本編
手拭: ええ、皆さま、本日は(笑)
手拭: ようこそお越しくださいました!(笑)
手拭: 手拭でございます!(笑)
手拭: いやぁ、こうして皆さんの前に(笑)
手拭: 座布団を敷いていただくと、もうそれだけで(笑)
手拭: 心が弾みますねぇ!(笑)
手拭: さて、今日のお題は『回覧板』でございます。(笑)
手拭: これまた、古そうで新しい、いや、(笑)
手拭: 新しそうで古い、そんなネタでございますねぇ。(笑)
手拭: 昔っから、人の口に戸は立てられぬ、(笑)
手拭: なんて申しますがねぇ。(笑)
手拭: 現代で言やぁ、SNSでございますよ、SNS。(笑)
手拭: ポンと一つ書いたことが、あっという間に(驚)
手拭: 世界中に広まっちまう。(驚)
手拭: 回覧板もね、まさしく長屋のSNSでございますよ。(笑)
手拭: ええ、ええ。(笑) しかも、既読スルーは許されねぇ。(笑)
軽く咳払い
手拭: うちの長屋にですね、何でも知りたがり屋の、(笑)
手拭: おせっかいな奥さんがおりましてね。(笑)
手拭: ある日の午後、ピンポーン、と。(笑)
手拭: 回覧板が回ってきたんです。(笑)
手拭: 開けてみりゃ、なんのことはない。(笑)
手拭: 『来る〇月〇日、町内清掃にご協力ください』と、(笑)
手拭: ごくごく普通の通知でございます。(笑)
手拭: 『ああ、またか』なんて思いながら、(笑)
手拭: 隣のおかみさんの家へ持っていったんです。(笑)
手拭: 『奥さん、回覧板です』と渡しますと、(笑)
手拭: あら、ありがとうねぇ。(笑) どれどれ、と。(驚)
ゴソゴソと回覧板を開く音
手拭: で、次の日の朝でございますよ。(笑)
手拭: いきなり玄関先で、おかみさんが(驚)
手拭: 奥さん、大変よ!(驚) 回覧板に、(怖)
手拭: なんか物騒なこと書いてあったわよ!(怖)
手拭: え?物騒なこと?(驚) 清掃のお知らせじゃ…(困)
手拭: なんでもね、清掃中に、(怖)
手拭: 危ないものが発見されたんですって!(驚)
手拭: それで、みんなで処理するらしいのよ!(怖)
手拭: いやいや、そんなこと…(汗) まさか…(汗)
手拭: で、その日の夕方、今度は向かいのご隠居さんがね。(笑)
手拭: おう、若えの!(笑) 回覧板見たか?(驚)
手拭: 今度の清掃で、埋蔵金が出たらしいじゃねぇか!(笑)
手拭: ええっ!?埋蔵金!?(驚) 誰がそんなことを!(怒)
手拭: いや、おかみさんがそう言ってたぞ。(笑)
手拭: 清掃中に『何か』が見つかったってな。(笑)
ガッテンと膝を叩く音
手拭: 結局、清掃のお知らせが、たった一日で(笑)
手拭: 『危ないもの発見』から『埋蔵金発掘』にまで(笑)
手拭: 発展したわけでございます。(笑) ええ、ええ。(笑)
手拭: で、清掃当日でございます。(笑)
手拭: 私が行ってみると、そこには清掃用具を持った(驚)
手拭: 町内会の人たちだけじゃなくってね、(驚)
手拭: テレビ局のカメラ、新聞記者、果ては、(驚)
手拭: シャベル持った宝探し好きの野次馬まで、(驚)
手拭: わんさか集まってるんでございます!(驚)
手拭: おい!お前ら!(怒) 回覧板をよく読め!(怒)
手拭: 『町内清掃』だ!(怒) 埋蔵金なんか出るわけねぇだろが!(怒)
シーンと静まり返る
手拭: えー、埋蔵金じゃないのかぁ…(残念)
手拭: じゃあ、宇宙人は?(驚)
手拭: 宇宙人なんてどこから出てきたんでしょうねぇ?(笑)
手拭: 私は思わず、回覧板の最後のページを(笑)
手拭: めくってみたんです。(笑)
パラリと紙をめくる音
手拭: そしたら、誰かがボールペンで、(笑)
手拭: ちっちゃくこう書いてありましたよ。(笑)
手拭: 『宇宙人、募集中』ってね!(笑) あはははは!(笑)
手拭: いやぁ、回覧板も、使い方一つで、(笑)
手拭: とんでもない噺になりますねぇ。(笑)
手拭: お後がよろしいようで!(笑)
パン!と手を叩く音

🎯 このコーナーの狙い

このコーナーでは、身近な題材から現代社会の「あるある」を切り取り、古典落語の語り口と融合させることで、幅広い世代が楽しめる新作落語を創造します。今回のネタの狙いは、情報が簡単に、かつ歪んで伝わる現代のSNS社会と、昔ながらの「回覧板」というメディアを重ね合わせることで、普遍的な人間の心理、特に「噂話の面白さ」や「情報の伝播の怖さ」をコミカルに描き出す点にあります。古典落語の『時そば』や『長屋の花見』のように、日常の些細な出来事を誇張し、そこに人間模様を織り交ぜることで、笑いと共感を誘うことを目指しました。

※ 本コンテンツはエンターテインメントおよび研究を目的とした創作台本です。実在の人物・団体とは関係ありません。

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運営者・編集長:あさたなはまやらわ お笑い歴20年以上 / 大阪在住

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