漫才
カゴの中の社畜図鑑
2026.01.05
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【コント漫才】
A
メランコリー・ストロボ
「都会のジャングルで、今日も餌を求めて彷徨う我々。疲れた体に、一瞬の閃光。どうも、メランコリー・ストロボです!」
A
どうもー!
A
メランコリー・ストロボです!
B
( ˙-˙ ) …間……都会のジャングルで、今日も餌を求めて彷徨う我々。
B
疲れた体に、一瞬の閃光。
B
どうも、メランコリー・ストロボです!
A
おい!
A
それ俺のキャッチコピーだろ!
A
勝手に全部言うなよ!
B
いや、貴様の先走った発言により、私の脳内には既に完全なキャッチコピーが構築されていた。
B
それをアウトプットしたに過ぎん。
A
お前、そういうところだぞ!
A
バシィッ!!(ドツく音)…まあいいや。
A
なあB、最近スーパーのレジでさ、面白いこと思いついたんだよ。
B
フム…(メモを取り出す)興味深いサンプルだ。
B
その思考の遷移を、詳しく聞かせてもらおうか。
A
いや、まだ何も言ってないだろ!
A
…いや、これ、俺が今、この瞬間に思いついたアイデアなんだけど…
B
(ペンを止めず)『今、この瞬間に思いついた』という言語表現。
B
その裏にある、承認欲求と自己顕示欲の絡み合いは…
A
違う違う!
A
分析すんな!
A
聞いてくれよ!
A
あのさ、スーパーのレジ店員って、客の買ったもんからさ、その人の健康状態とか生活状況って、だいたい分かると思うんだよな!
B
なるほど。
B
購入品という客観的データに基づいた、非言語的コミュニケーションの分析。
B
確かに、興味深い視点だ。
A
だろ!
A
例えばさ、レジに並んでる客がさ、カップ麺とエナジードリンクだけ大量に買ってたら、店員はこう思うわけよ。
A
『あー、今日もお疲れ様です。
A
徹夜ですね?
A
肝臓、労わってくださいねー!
A
』って!
B
( ˙-˙ ) …間……フム。
B
それは現代近所の噂話における、社畜と呼ばれる一種の哺乳類の生態を如実に表している。
B
多忙な業務と、それによる健康への影響。
B
その因果関係を、瞬時に見抜く観察眼は評価できる。
A
だろ!
A
で、俺が今思いついたのは、それを店員がマジで言っちゃうってボケなんだよ!
B
(無表情で)その発想は、貴様が過去に経験した、類似の状況における感情的反応から派生したと推察される。
A
うっせぇ!
A
次!
A
次!
A
バシィッ!!(ドツく音)例えば、缶ビールをケースで買って、胃薬も買ってる客には、『うわ、もう末期ですね。
A
ドクターショッピングしてる場合じゃないですよ。
A
』って!
B
( ꒪Д꒪)(白目)それは重症だ。
B
肝臓と胃腸の同時並行での機能低下。
B
ストレス起因性のアルコール依存の宝くじ(ハズレ)も否定できない。
B
店員が医師免許を持たずしてそのような発言をすることは、倫理的、法的に問題があるが、その観察結果自体は非常に的確だ。
A
だろ!
A
そうやって分析すんな!
A
で、それを店員が言っちゃうのがボケなんだって!
A
分かってんのか!
B
理解はしている。
B
しかし、その発言がもたらすであろう客の心理的影響を鑑みると…
A
もういい!
A
次!
A
( # ゚Д゚)<!語気荒く!次は、サラダチキンとプロテイン、あとサプリメントだけ買ってる客!
A
これはもう、『意識高い系ですね!
A
筋肉は裏切らないってやつですか!
A
でもそれ、誰かの言葉のパクリですよね?
A
』って!
B
( ◠‿◠ )(笑顔で圧)…なるほど。
B
これは自己投資欲求と、承認欲求の表れと見て取れる。
B
健康への意識は高いが、その情報源がSNSなどの受け売りである宝くじ(ハズレ)も指摘しており、表面的な意識の高さと内面的な脆弱性のコントラストが興味深い。
A
いや、俺が言いたいのは、店員がそれを面と向かって言っちゃうってとこがボケなんだよ!
B
そのボケの着想は、貴様自身の、他者の表面的な行動に対する批判的視点から生まれたものと推察される。
A
俺が今言ったんだよ!
A
俺のアイデアだろ!
B
いや、そのアイデアの根源は、貴様の深層心理に既に存在していたはずだ。
B
私がそれを言語化したに過ぎない。
A
お前それ、俺のアイデア乗っ取ってないか!?
A
バシィッ!!(ドツく音)
B
いや、これは共同研究の結果だ。
B
貴様がデータを提供し、私が解析したに過ぎん。
A
もういい!
A
次!
A
これな、俺が今思いついたやつ!
A
高カロリーなお菓子と、ダイエット飲料を一緒に買ってる客!
A
これはもう…
B
( ≡ ゚Д゚)<食い気味に!…ああ、それは『罪悪感の具現化』だ。
B
快楽を追求しつつも、健康への意識を手放せない、現代人の矛盾した心理状態を表している。
B
一時的な満足と、その後の自己嫌悪。
B
このループを繰り返すことで、精神は緩やかに摩耗していく。
B
まさに社畜の典型的な行動パターンと言えるだろう。
A
( ゚ρ゚ )(思考停止)…いや、だからそれ、俺が今から言おうとしたやつだから!
A
なんでお前が先に言うんだよ!
A
しかもなんか、めっちゃ分析してんじゃん!
B
いや、貴様の表情と声のトーンから、その発想が既に貴様の脳内に構築されていることを読み取ったまでだ。
B
これは一種の予知能力に近い。
B
フム、私の知能犯としての能力がまた一つ、向上したな。
A
( ꒪Д꒪)(白目)知能犯って自分で言うな!
A
もういい!
A
もうええわ!
B
( ˙-˙ ) …間……そうか。
B
この『もうええわ』という発言は、貴様の精神的疲弊の極致を表すものと解釈できる。
B
これ以上のデータ収集は、サンプルに不可逆なダメージを与える宝くじ(ハズレ)がある…
A
( ¬_¬)(ゴミを見る目)もうお前の分析は結構です!
B
《《 謎の感動 》》…しかし、この現象は、さらに深掘りする価値が…
A
ありがとうございましたー!
B
…(まだメモを取りながら)…人間の精神は、実に奥深いな…
A
ありがとうございました!
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