漫才
純喫茶エレジーの『いつもの』論争
2025.12.20
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【コント漫才】
A
純喫茶エレジー
「夢破れて、夜空に響く、哀愁のハーモニー。純喫茶エレジーです!」
A
どうもー!
A
純喫茶エレジーです!
B
どうもー!
A
ありがとうございます!
A
いやー、今日も来ていただいて…( ¬_¬)(ゴミを見る目) 今の声量、大丈夫でした?
A
大きすぎたり、小さすぎたりしてないですかね…?
B
ええ、問題ありません。
B
いつもの声量です。
A
いつもの…!
A
ああ、そうか…いつもの、かぁ…
B
どうしました、Aさん。
B
やけに『いつもの』に反応しますね。
A
いやー、この前、喫茶店でコーヒーを頼んだんですよ。
A
『いつもの』って言ってね。
A
そしたらね、バシィッ!!(ドツく音) 味が、全然違ったんですよ!
B
…それは、単なる主観的評価に過ぎません。
A
ええっ!?
A
主観的評価って…だって、僕は『いつもの』を頼んだんですよ!?
A
( # ゚Д゚)<!語気荒く! いつもの味を期待してたのに、全然違う味が来たんだから、これはもう、店側のミスじゃないですか!
B
『いつもの』というなんかモヤっとしたものは、非常に曖昧なものです。
B
例えば、あなたが昨日飲んだコーヒーと、今日飲んだコーヒーは、果たして完全に同一の物質であったと断言できますか?
A
え?
A
いや、同じお店の、同じ『ブレンドコーヒー』ってやつですよ?
B
しかし、豆の焙煎度合い、抽出時の水温、気圧、湿度、そして抽出を担当した従業員の微細な手の動き。
B
これら全てが、コーヒーの風味プロファイルに影響を及ぼします。
B
ゆえに、完全に同一の『いつもの』コーヒーは、理論上存在し得ないのです。
A
いやいやいや!
A
( ≡ ゚Д゚)<食い気味に! そんなこと言ったら、僕が『いつもの』って頼んだ意味がないじゃないですか!
A
僕の期待を裏切ったんですよ、お店が!
A
( ꒪Д꒪)(白目)
A
あ、今の『裏切った』って表現、大丈夫でした?
A
なんか、お店の信用を傷つける宝くじ(ハズレ)が…コンプラ的に問題ないですかね…?
B
現時点では、あなたの感情表現に過ぎませんので、特定企業への誹謗中傷にはあたりません。
B
しかし、仮にあなたがその店に対して損害賠償請求を検討する場合、『いつもの』コーヒーの風味特性を客観的に数値化し、その変動が許容範囲を超えていることを証明する必要があります。
A
損害賠償!?
A
いや、そこまでじゃなくて!
A
僕、ただ味が違うって言いたかっただけなのに…( ゚ρ゚ )(思考停止) もう、口に入れた瞬間、『これは違う!
A
』って思ったんですよ!
A
なんか、もっとこう…彡 サッ(無視) ふわっと、広がる香りが…昨日まではあったはずなのに…
B
『ふわっと広がる香り』という記述は、嗅覚刺激に対する個人的な感覚であり、他者との共有が困難です。
B
コーヒーの芳香成分は数百種類に及び、そのバランスは極めて繊細です。
B
あなたは、その成分のどの部分が、昨日と比べてどのように変化したのか、具体的に説明できますか?
A
具体的にって言われても…( ˙-˙ ) …間… いや、だって、素人ですよ?
A
僕。
A
そんな専門的なこと、分かるわけないじゃないですか!
A
でも、僕の舌が『違う』って言ってるんだから、違うんですよ!
A
ねぇ、今の『僕の舌が』っていう表現、なんか、生物学的に正確じゃないって怒られませんかね?
A
人体に対する誤解を招くって…
B
あなたの舌は味蕾細胞によって構成されており、確かに味覚を司る器官です。
B
しかし、その知覚は個人差が大きく、また体調や心理状態によっても変動します。
B
客観性を欠いた主張は、論理の壁を突破できません。
A
論理の壁!?
A
_(:3 」∠)_(ズコーッ!) 僕、そんなもの、壊せないですよ!
A
もう、これじゃあ、僕の『いつもの』が、いつものじゃないんですよ!
B
『いつもの』が『いつもの』ではない、という命題は、自己否定であり、論理的に破綻しています。
B
A ≠ A、という状態は、前提が誤っているか、俺のルールが不正確である宝くじ(ハズレ)を示唆しています。
A
え、僕が間違ってるんですか…?
A
《《 謎の感動 》》 じゃあ、僕、何て言えば良かったんですか?
A
『過去に喫飲したコーヒーと比較し、本日のコーヒーは風味プロファイルに有意な差異が認められます』って…?
B
その表現であれば、より客観性が高く、論理的です。
A
いやいやいや!
A
喫茶店でそんなこと言ったら、マスターに引かれちゃいますよ!
A
( ◠‿◠ )(笑顔で圧) 僕、ただ『いつもの味と違うね』って、優しく伝えたかっただけなのに…
A
ねぇ、今の僕の困り顔、不快じゃなかったですか?
A
( ・_・) (・_・ ) …時が止まる… なんか、客席の皆様に、変な圧を与えてないかなって…
B
あなたの表情は、感情の表現であり、他者に不快感を与えるかどうかは、受け手の主観に依存します。
B
しかし、我々のパフォーマンスは、あくまで娯楽提供を目的としています。
B
その点においては、あなたの心配は過剰であると言わざるを得ません。
A
過剰…僕の心配は、いつも過剰なんですね…( ゚ρ゚ )(思考停止)
B
その通りです。
A
…
B
…
A
ありがとうございましたー!
B
ありがとうございました。
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