漫才
シェフの情熱、暴走の産地
2026.01.05
閲覧数: 1,337
【コント漫才】
A
逆襲ペペロンチーノ
「刺激的な辛さ、逆襲の一皿、召し上がれ!」
A
どっ、どうもー!
B
どうもー!
A
刺激的な辛さ、逆襲の一皿、召し上がれ!
B
どうもー!
B
逆襲ペペロンチーノです!
A
いやぁ、最近、食に対する意識が薄い人が多すぎるんですよ!
B
いきなり何を言い出すねん。
B
自分はシェフの格好しとるけど、何や?
A
わたくし、今日からこのレストランのシェフを務めさせていただきますことになりました、ボナペティ・アキエでございます!
B
ボナペティ・アキエ!?
B
何やそのイタリアン丸出しの名前は!
A
いやぁ、シェフたるもの、自分の料理に命を吹き込むには、食材への愛が不可欠だと思っておりましてね!
B
そらそうやろけど、なんか雲行き怪しいなぁ。
A
例えばこのトマト!
A
見てくださいこの完璧な赤色!
A
これはね、イタリアのプーリア州で、地中海の太陽をたっぷりと浴びて育った奇跡のトマトなんですよ!
B
ふむふむ。
B
それはええトマトやな。
A
このトマト、朝、太陽が昇る時に、『今日も一日頑張るぞ!』って、ちっちゃい声で言ってるんですよ!それをね、生産者のおじいちゃんが、『よしよし、大きくなれよ』って撫でてあげるんです!」( # ゚Д゚)<!語気荒く!( ≡ ゚Д゚)<食い気味に!
B
( ˙-˙ ) …間… いやいやいや、ちょっと待て。
B
トマトが喋るわけないやろ。
B
それは誇大表現が過ぎるんちゃうか?
B
景品表示法に抵触する宝くじ(ハズレ)もあるで。
A
はぁ!?
A
愛ですよ!
A
愛!
A
生産者の愛がトマトに乗り移って、まるで喋ってるかのように感じるって話たい!
B
それでもや。
B
客に提供する情報としては、事実と異なることを伝えるのは不適切やで。
B
コンプライアンス的に見ても、かなり問題やと思うで。
A
( ◠‿◠ )(笑顔で圧)あらまぁ、Bさんは堅いこと言うねぇ。
A
じゃあ、次!
A
このオリーブオイル!
B
彡 サッ(無視) はぁ?
B
もうトマトの話終わりか!?
B
今、トマトが喋るかどうかの話、めちゃくちゃ深堀りしてたやろ!
A
やっぱ今のナシ!
A
長くなるし!
A
次の話!
B
バシィッ!!(ドツく音) おい!
B
ネタ放棄すな!
B
伏線回収せえ!
B
トマトの心の内を語り切ってから次に行け!
A
いいの、いいの!
A
このオリーブオイルはね、シチリア島の、とある秘境の村で、代々受け継がれてきた樹齢千年のオリーブの木から採れた奇跡の一滴なんですよ!
B
樹齢千年!?
B
それはすごいな。
B
どんな味がするんや?
A
このオリーブの木、千年もの間、シチリアの風を感じ、歴史を見てきたわけですよ。だからね、そのオイルには、シチリアの魂が宿ってるんです!」《《 謎の感動 》》
B
魂ねぇ…また抽象的な話になってきたな。
A
そして、その秘境の村にはね、昔、とある悲恋があったんですよ…。
A
若い男女が身分の違いで引き裂かれて、最後にそのオリーブの木の下で永遠の愛を誓ったんです…。
B
( ꒪Д꒪)(白目) いや、ちょっと待て。
B
オリーブオイルの説明で、なんで悲恋物語が出てくるねん。
B
客はオイルの風味を知りたいんや。
B
そんな個人的なロマンス、コンプライアンス的にどうなんや?
A
( ≡ ゚Д゚)<食い気味に! だから!
A
その悲恋の空腹がオイルに宿って!
A
口に含んだ瞬間に、切なくも芳醇な香りが広がるってことたい!
B
それはもう、もはやオリーブオイルの話やないやろ!
B
完全にフィクションやないか!
B
『感動の物語を秘めたオリーブオイル』って書いたら、消費者庁から注意されるレベルやで!
A
( ¬_¬)(ゴミを見る目) もう!
A
Bさん、せっかく私が空腹を込めて語ってるのに、いちいち水を差さないでくださいよ!
B
( # ゚Д゚)<!語気荒く! いや、水差してるんじゃなくて、君がコンプライアンスの枠から脱走しようとしてるのを止めとんねん!
B
『産地への愛』って言うても、限度があるやろ!
B
客に事実と異なる情報を与えるのは、倫理的に許されへんのや!
A
( ˙-˙ ) …間… あ、うん。
A
…もういい。
A
この話も飽きた。
A
はい、次!
B
( ゚ρ゚ )(思考停止)( ・_・) (・_・ ) …時が止まる… 次!?
B
また次か!?
B
今、オリーブの木の悲恋物語、まだ核心に迫ってないやろ!
B
結局、このオイルはどんな味するねん!?
A
もう、食べたらわかるって!
A
味覚に訴えかけるのが一番たい!
A
説明なんていらない!
B
_(:3 」∠)_(ズコーッ!) はぁ!?
B
じゃあなんで今まで散々熱弁してたねん!
B
お前の説明で、客は料理の味を想像する前に、コンプライアンス違反の宝くじ(ハズレ)ばかり考えとるわ!
B
教頭先生の目が光っとるぞ!
A
( ◠‿◠ )(笑顔で圧) あはは。
A
そんなことないってー!
B
そんなことあるわ!
B
もうええわ!
ありがとうございました。
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