漫才
床屋の告白
2025.12.22
閲覧数: 1,728
【コント漫才】
A
トワイライト・スリープ
「夜明け前の静けさに、僕らの声が響き渡る!」
A
夜明け前の静けさに、僕らの声が響き渡る!
B
どうもー!
B
トワイライト・スリープです!
B
いやー、今日は髪を切りに来たんですけどね、ここの理容師さん、腕はいいんですけどねぇ…
A
いらっしゃいませー!今日はどんな感じにしましょうか?バリカン入れちゃいます?ツーブロック?それとも全部刈っちゃいます?私、これでもこの地域で一番の腕前と評判でして、先日もね、有名タレントのヘアメイク担当したんですよ、ええ、テレビに出てましたね、その番組、視聴率もすごくて、私のおかげって言っても過言じゃないんですよ、ハハハハ!」( ≡ ゚Д゚)<食い気味に!
B
いや、ちょっと待ってください。
B
有名タレントのヘアメイクをあなたが担当したとして、それが視聴率に直接影響を与えるという論理は飛躍しすぎでしょう。
B
相関関係と因果関係の区別がついていません。
A
いやいやこれね、因果関係ですよ!そのタレントさんが私のカットで自信持って最高のパフォーマンスできたから番組が盛り上がったんです!それに私、若い頃はね、バンドやってまして、ギターがもう神レベル!ワンマンライブやればソールドアウト!インディーズ時代にはあの〇〇フェスからオファーも来てたんですけどね、あえて断ったんですよ、自分たちの音楽性を守るためにね!」( ≡ ゚Д゚)<食い気味に!
B
インディーズでワンマンソールドアウトして、フェスからのオファーを断るというのは、ビジネスモデルとして持続宝くじ(ハズレ)に疑問符が付きます。
B
成功の俺のルールを再考すべきでは?
A
そんなことない!音楽とは魂の叫び!金じゃない!それに私、料理もプロ級でね、ミシュランの星を持つシェフも私のラーメン食べた時に『これだ…!』って唸ったんですよ!レシピ教えてくれって言われたんですけど、秘密ですって!ハハハ!」( ≡ ゚Д゚)<食い気味に!
B
ミシュランシェフがラーメンを食べて唸るというのは、確かに宝くじ(ハズレ)としてはゼロではないですが、そのラーメン屋で働いているわけでもないあなたがなぜそこまで料理の腕前をアピールするのか、その動機付けに合理性が感じられません。
A
いや動機付けはね、私の人生がもう動機そのものなんです!私、何やっても一番になっちゃうんですよ!学生時代はオールA!運動神経抜群!モテすぎて困ったくらい!クラスのマドンナも私のこと好きで、ラブレター毎日届いてましたね!でも全部断りました!ハハハ!一途な男なんでね!」( ≡ ゚Д゚)<食い気味に!
B
あの、今までの話、論理的に破綻している点が多すぎます。
B
まず、毎日ラブレターが届くほどモテたという話と、一途だから全て断ったという話は、その行動が合理的な選択だったのか、あるいは自己肯定感を満たすための虚言なのか、その判断ができません。
B
そして、そもそもあなたは今、私の髪を切っているはずですが、手が止まっています。
A
…うぅ…っ…」( ˙-˙ ) …間…
B
どうしました?
B
急に黙り込んで…
A
…私…!私…っ…本当は…っ…誰にも必要とされてないんじゃないかって…っ…」《《 謎の感動 》》
B
え?
B
何ですか急に?
A
いつもね、いつもこうやって…っ…自分を大きく見せようとして…っ…必死に虚勢張って…っ…でも本当は…っ…本当は、こんな小さな床屋で、たった一人で…っ…毎日毎日、同じハサミを握りしめて…っ…」( # ゚Д゚)<!語気荒く!
B
いや、急にどうしたんですか。
B
私の髪、ハサミの先が当たってますよ。
A
うぅ…っ…っ…!隣のパン屋さんはね…っ…いつも家族で賑わってて…っ…商店街の向こうの花屋さんも…っ…カップルで共同経営してて…っ…みんな…っ…みんな…っ…誰かと一緒に笑ってるのに…っ…私だけ…っ…私だけ…っ…」( ゚ρ゚ )(思考停止)
B
いや、あの、それとあなたの自慢話と何の関係が…
A
関係…っ…あるんです!だって…っ…だって、私が誰かに…っ…『すごいね!』って言って欲しかっただけなんですぅ…っ…!『あんたのカットは最高だよ!』って…っ…『あんたの人生、輝いてるね!』って…っ…言って欲しかっただけなんですぅ…っ…!」_(:3 」∠)_(ズコーッ!)(ハサミを落とし、その場に崩れ落ちる)
B
ええ!?
B
ハサミ落ちた!?
B
危ない!
B
ちょ、ちょっと!
B
落ち着いてください!
B
なんで泣き崩れるんですか!?
A
誰か…っ…誰か私のこと…っ…認めて…っ…っ…!」( ¬_¬)(ゴミを見る目)
B
いや、あの、認めるというか、まずは髪を切り終えてもらっていいですか。
B
右側だけ変な長さになってますから。
A
うぅ…っ…っ…」( ꒪Д꒪)(白目)
B
はぁ…もう、散髪中にこんな精神状態になるなんて…これは顧客満足度を著しく低下させる要因となり得ますね。
B
クレームを入れても構わないレベルです。
A
…ごめんなさい…っ…」( ◠‿◠ )(笑顔で圧)(涙目で申し訳なさそうに)
B
いや、とりあえず、髪…
A
…はい…っ…
B
ありがとうございました。
このネタは面白かったですか?
\ 友達にシェアして笑わせよう /