落語
死神と欲張り金助
2026.10.30
閲覧数: 1,997
落語・一席
高座本編
湯呑:
えー、皆様、お暑うございますねぇ。(笑)
湯呑はゆっくりと扇子を広げ、風を送りながら、にこやかに
湯呑:
この時期になりますと、夜中にふと目が覚めて、
なんだか背筋がゾッとするような、
そんな話を一つ、なんてね。(笑)」
湯呑:
今日のお題は『死神』でございます。(笑)
客席から、おや?という声が聞こえる
湯呑:
いやいや、そんなに怖がらないでくださいな。(笑)
湯呑:
この死神さん、案外、ひょうきんなお方でしてね。(笑)
湯呑:
人間が欲をかくと、どうなるか、
それを教えてくれる、そんなお話でございますよ。(笑)」
湯呑は一度、ゆっくりとお茶をすする仕草をする
湯呑:
昔々、あるところに、金助という男がおりました。(笑)
湯呑:
こいつがまた、生粋のどうしようもない
博打好きでしてね。(呆)」
湯呑:
ある日、ついに一文無し、借金まみれ。(泣)
湯呑:
もう、生きてるのが嫌んなっちゃった、と。(泣)
金助、肩を落とし、うなだれる姿を表現
湯呑:
いっそ、この世から消えてしまおうと、
縄を一本引っ提げて、夜道をフラフラと歩いておりました。(悲)」
薄暗い路地裏、月明かりがぼんやりと照らす
湯呑:
と、その時でございます。(驚)
フワリ、と風が吹く音
湯呑:
どこからともなく、ひょっこり現れたのが、
今日の主役、死神さんでございますよ。(笑)」
死神、ゆらゆらと現れる
湯呑:
おやおや、こんなところで何をしているのかねぇ。(笑)
湯呑:
良い縄だねぇ、これで綱引きでもするのかい?(笑)
湯呑:
うるせえ!放っといてくれ!(怒)
湯呑:
これから、わしゃ、死ぬんだ!(怒)
湯呑:
おやまぁ、それは惜しいことを。(呆)
湯呑:
せっかくこの世に生まれたのに、もったいないねぇ。(呆)
湯呑:
じゃあ、一つ、面白いことを教えてあげようか。(笑)
湯呑:
死神さん、ニヤリと笑うと、
金助の耳元でこう囁いたのでございます。(秘)」
湯呑:
人の頭の上にね、小さな火が見えるだろう。(秘)
湯呑:
それが、その人の寿命の火さ。(秘)
湯呑:
元気な人はメラメラと燃え盛ってるし、
今にも消えそうな人は、ゆらゆらと頼りない。(秘)」
湯呑:
その火が見えるようにしてあげるよ。(笑)
死神、金助の目を指差す仕草
湯呑:
へ?火ぃ?(驚)
金助、キョロキョロと周りを見回す
湯呑:
あ、あんなところに、ちっちゃな火が…!(驚)
湯呑:
金助、これを面白いことに使おうと考えた。(笑)
湯呑:
どうせ死ぬなら、一儲けしてから、と
欲が出たんでございますね。(笑)」
湯呑:
医者を名乗って、病人の寿命の火を見て、
診断する商売を始めたんでございます。(笑)」
金助、白衣を着て、聴診器を持つ仕草
湯呑:
先生、わしの病気は治りますか…?(不安)
湯呑:
ふむ、頭の火は元気いっぱい!大丈夫!
この薬を飲めば治る!(笑)」
金助、薬を渡す仕草
湯呑:
ただし、薬代は山分けじゃ!(笑)
患者、安心して帰っていく
湯呑:
火が弱々しい患者には、『もうダメだ』と
匙を投げて、これもまた高額な診断料を取る。(笑)」
湯呑:
たちまち金助は、大金持ちに…。(笑)
金助、札束を数える仕草
湯呑:
ある日、大層なお屋敷から呼ばれた。(驚)
湯呑:
屋敷の主が、もう風前の灯火だというんです。(驚)
湯呑:
行ってみると、なるほど、頭の火は
今にも消えそう。(驚)」
湯呑:
こりゃあ、もう無理だな…。(呆)
湯呑:
先生!どうか、どうかお助けください!(泣)
湯呑:
財産は全て差し上げます!(泣)
金助、目の色を変える
湯呑:
ぜ、全部…?(欲)
湯呑:
金助の欲の皮が、ついに張り裂けそうになったのでございます。(笑)
湯呑:
その時、ふと死神が言っていたことを思い出した。(秘)
湯呑:
『火を移し替えることはできないが、
自分の火を分けてやることはできる』とかなんとか…。(秘)」
金助、ゴクリと唾を飲む
湯呑:
よ、よし!わしがなんとかしてやる!(決意)
湯呑:
金助、震える手で、患者の頭の火に手を伸ばした。(緊張)
湯呑:
そして、自分の頭の火から、患者の火へ、と。(緊張)
湯呑:
しかし、欲に目がくらんでいた金助、手が滑って…。(驚)
金助、パァン!と手を叩く仕草
湯呑:
自分の頭の火を、フッと吹き消してしまったのでございますよ。(怖)
シーンと静まり返る
湯呑:
あ、あぶねぇ!(驚)
湯呑:
と、その時、死神がまた、ひょっこり現れて…。(笑)
湯呑:
ほれほれ、欲張りすぎると、とんでもないことになるだろ?(笑)
湯呑:
金助は、九死に一生を得たのでございますが…。(安堵)
湯呑:
それからというもの、欲をかくのは一切やめて、
まじめに働くようになったとか。(笑)」
湯呑:
めでたし、めでたし。(笑)
パン!と手を叩く音
🎯 このコーナーの狙い
このコーナーでは、古典落語『死神』のプロットを現代風に、かつ湯呑(ゆのみ)師匠の穏やかな人柄に合わせた滑稽噺として再構築しました。人間の愚かさや欲深さをコミカルに描きつつも、命の尊さという普遍的なテーマを織り交ぜることで、単なる笑いだけでなく、心にじんわりと響くような笑いを狙っています。死神をどこか憎めない、教訓を与える存在として描くことで、怖い話という印象を和らげ、幅広い層に楽しんでもらえるよう工夫しました。
※ 本コンテンツはエンターテインメントおよび研究を目的とした創作台本です。実在の人物・団体とは関係ありません。
NEXT STEP
PR / 提携リンク
台本をさらに面白くする2大アプローチ
添削・指導
ココナラ
プロのお笑い構成作家にネタ添削を頼む
台本をコピペで渡すだけ!現役作家がセリフの間やオチを直接アドバイス(500円〜)。
🎁 無料会員登録で300円クーポン配布中
動画・研究
ABEMAプレミアム
最新賞レース&人気芸人の漫才を研究する
M-1特番や千鳥『チャンスの時間』等が見放題!一流芸人の呼吸・アドリブ力を学ぶ。
📺 初回無料トライアル実施中(期間中解約無料)