落語
げそくの夢見る宝くじ
2026.04.28
閲覧数: 546
落語・一席
高座本編
下足:
えー、本日はお日柄もよく、
咳払いをする、少し緊張した面持ちで
下足:
わたくし、座布団亭下足と申しまして、
師匠極上の七番弟子でございます。(笑)」
下足:
どうぞ、お見知りおきを。(笑)
深々と頭を下げる
下足:
さて、師匠からはいつも、
『もっと世の中のことを見て来い』と
言われるんですが、(汗)」
下足:
いや、本当に難しいことでしてねぇ。(困)
下足:
この間も、街をぶらぶらしておりましたら、
ふと、あるものに目が行ったんです。(思案)」
下足:
それが、宝くじ売り場なんですね。(驚)
目を丸くして
下足:
何やら、皆さんが列をなして、
夢を買い求めている。(感心)」
下足:
わたくしも、ついつい衝動に駆られて、
一枚、買ってみたんですが…。(照)」
下足:
ええ、一枚だけですよ。一枚だけ。(強調)
小声で、少し弁解するように
下足:
そしたらね、もう、それが手元にあるだけで、
なんだか落ち着かなくなっちゃって。(笑)」
下足:
『もしも、もしも、当たったらどうしよう…!』
なんて、考え始めたら止まらない。(興奮)」
下足:
まず、何しようかなぁ。(ニヤニヤ)
宙を見つめ、妄想に浸る
下足:
やっぱり、師匠にご恩返しですよ。(真剣)
下足:
『師匠!新しい羽織をお誂えします!』とか、
『美味しいお寿司をご馳走します!』とか。(嬉)」
下足:
師匠もさぞかし、喜んでくださるだろうなぁ。(想像)
下足:
それから、親孝行もせねばなりません。(しみじみ)
下足:
今まで苦労ばかりかけてきたから…。(反省)
下足:
『お父さん、お母さん、温泉旅行にどうぞ!
それも、最高級の宿で!』なんてね。(願望)」
顔がほころぶ
下足:
で、自分には…どうしようか。(思案)
下足:
まずは、この狭い長屋を出て、
もっと広い部屋に引っ越して…。(夢想)」
下足:
あ、いや、いっそ、一軒家!
庭付きの、立派な家を建てて!(興奮)」
下足:
朝には鳥のさえずりで目覚めて、
夜には星空を眺めながら一杯…。(うっとり)」
下足:
もう、仕事なんか、しなくてもいいんじゃないか…。(誘惑)
ハッと我に返る
下足:
い、いや!いけません!いけません!(焦)
下足:
わたくしは落語家です!
落語が好きなんだから!(自己暗示)」
下足:
ええ、そうです。落語は続けますとも!(決意)
下足:
むしろ、私財を投じて、
新しい寄席を建てましょうか!(壮大)」
身振り手振りで語る
下足:
『下足亭』なんて名前を付けてね!(得意)
下足:
そこで、若手落語家を育てて、
日本の文化に貢献するんです!(使命感)」
下足:
もう、わたくしは、この国の落語界を背負って立つ、
大人物になるんだ!(妄想爆発)」
下足:
…はぁ、はぁ…。(息切れ)
興奮しすぎて、少し疲れた様子
下足:
なんだか、考えすぎて疲れちゃいましたね。(苦笑)
下足:
ふと、我に返って、手元にある宝くじを見たら…。(ハッ)
下足:
あ、あれ…?
これ、まだ抽選日、来てないじゃないですか!(驚)」
下足:
わたくし、何を、そんなに一人で、
盛り上がっていたんでしょうねぇ。(恥)」
下足:
ええ、ええ。皆さま、どうぞ、
こんな私のことは、笑い飛ばしてください。(笑)」
下足:
本日は誠にありがとうございました。(お辞儀)
客席から拍手が起こる
🎯 このコーナーの狙い
このコーナーでは、日常に潜む普遍的なテーマを新人落語家「下足」の視点から描くことで、聴衆に共感と温かい笑いを届けます。今回は「宝くじ」という、誰もが一度は夢見る題材を使い、「捕らぬ狸の皮算用」という古典的な笑いの型を現代に落とし込みました。下足の初々しい緊張感と、妄想に没頭していくギャップが、聴衆の心を和ませる狙いです。古典落語の「時そば」や「寿限無」が語り手の心情や願望を丁寧に描くように、この噺も、一人の若者の純粋な夢と、それが引き起こすユーモラスな状況を、情景豊かに描写することを目指しています。
※ 本コンテンツはエンターテインメントおよび研究を目的とした創作台本です。実在の人物・団体とは関係ありません。
NEXT STEP
PR / 提携リンク
台本をさらに面白くする2大アプローチ
添削・指導
ココナラ
プロのお笑い構成作家にネタ添削を頼む
台本をコピペで渡すだけ!現役作家がセリフの間やオチを直接アドバイス(500円〜)。
🎁 無料会員登録で300円クーポン配布中
動画・研究
ABEMAプレミアム
最新賞レース&人気芸人の漫才を研究する
M-1特番や千鳥『チャンスの時間』等が見放題!一流芸人の呼吸・アドリブ力を学ぶ。
📺 初回無料トライアル実施中(期間中解約無料)