落語

リモートワーク落語「パジャマ会議」

2026.04.05 閲覧数: 1,957
編集長コメント:演じ方のコツ
EDITOR'S NOTE

このネタは「間」の取り方とセリフの抑揚が特に重要な構成です。声に出してテンポを合わせ、ボケとツッコミの呼吸を意識して演じることで爆笑を生み出せます。

落語・一席
高座本編
高枕: えー、本日はお日柄もよく、(笑)
高枕: 皆様お揃いで、誠にありがとうございます。(笑)
高枕: わたくし高枕、(笑)
高枕: いつもの通り、(笑)
高枕: たわいもないお噺を一つ、(笑)
高枕: お付き合い頂ければ幸いでございます。(笑)
扇子をパン!と広げる
高枕: さて、時代は変わりますねぇ。(笑)
高枕: 昔は『仕事』といえば、(笑)
高枕: 朝早く起きて、(笑)
高枕: 満員電車に揺られて、(笑)
高枕: 会社へ行くもんでした。(笑)
高枕: ところが最近は、(笑)
高枕: 『リモートワーク』なんてぇものが流行りましてねぇ。(笑)
高枕: ええ、家で仕事をするってんですから、(笑)
高枕: これがおかしなことになりまして。(笑)
ニヤリと笑う
高枕: うちの近所の八っつぁんも、(笑)
高枕: このリモートワークに、(笑)
高枕: すっかりハマっちまったそうで。(笑)
高枕: ある日、熊さんが、(笑)
高枕: 八っつぁんの家に遊びに行くと、(笑)
高枕: なんだか八っつぁんが、(笑)
高枕: いつもと様子が違うんで。(驚)
熊さんが八っつぁんの家を訪ねる様子を演じる
高枕: おう、八っつぁん!(呼びかけ)
高枕: お前ぇ、今日ぁ仕事じゃねぇのかい?(疑問)
高枕: おう、熊さん、いらっしゃい!(歓迎)
高枕: 俺ぁ今日から、(笑)
高枕: リモートワークってやつだぜ!(得意)
高枕: リモートワーク?(首を傾げる)
高枕: なんだそりゃ、(疑問)
高枕: 家で遊んでるだけじゃねぇのか?(疑い)
高枕: バカ言っちゃいけねぇ!(怒)
高枕: ちゃんと仕事してんだよ!(弁解)
高枕: これ見てみろよ。(得意げ)
八っつぁんがパソコンを指さす仕草
高枕: この四角い画面の中に、(笑)
高枕: みんなの顔が映るんだ。(説明)
高枕: 会議だって、(笑)
高枕: 家から参加できるんだぜ。(自慢)
高枕: へぇ、そりゃ楽でいいなぁ!(感心)
高枕: だろ?(笑) しかも、(得意げ)
高枕: 上着だけスーツ着とけば、(笑)
高枕: 下はパジャマでも、(笑)
高枕: 誰も気づかねぇんだ!(秘密)
熊さんが呆れた顔をする
高枕: お前ぇ、そりゃ、(呆れ)
高枕: サボってるんじゃねぇのか?(疑い)
高枕: しーっ!(焦)
高枕: 熊さん、声がでけぇ!(小声)
高枕: バレたら困るだろ!(焦)
数日後、八っつぁんの自宅。真剣な顔でパソコンに向かう
高枕: さて、その八っつぁん、(笑)
高枕: ある日、大事な会議中、(真剣)
高枕: それはそれは、(笑)
高枕: 集中して、(真剣)
高枕: パソコンの画面に向かっておりました。(描写)
八っつぁんがスーツの上着を着て、真剣な顔で話す仕草
高枕: ええ、部長、(真剣)
高枕: こちらの資料にございます通り、(説明)
高枕: 売上は順調に推移しておりまして、(報告)
高枕: 今期は目標達成も、(確信)
高枕: 視野に入っております!(自信)
画面の向こうの部長が頷く
その時、八っつぁんの足元で、小さな足音がする
高枕: パパ、パパ!(呼びかけ)
高枕: (小声で)こら、ちび太!(焦)
高枕: 今、パパお仕事中だろ!(小声)
高枕: パパ、うんち!(泣き声)
高枕: (顔をひきつらせて)ちょ、ちょっと、(焦)
高枕: ちび太、後でな!(必死)
ちび太が八っつぁんのパジャマのズボンを強く引っ張る
高枕: おっと、おい、やめろ!(驚)
八っつぁん、思わず椅子から立ち上がってしまう
画面に映る八っつぁんの上半身はスーツだが、下半身は花柄のパジャマ姿
画面の向こうの部長と同僚たちが、一斉に目を見開く
シーンと静まり返る
高枕: 八っつぁんくん。(冷静な声)
高枕: 君のその、(皮肉)
高枕: 『リモートワークウェア』は、(皮肉)
高枕: ずいぶん…『リラックス』してるようだねぇ?(皮肉)
高枕: ひぃぃぃ!(怖)
八っつぁん、顔を真っ赤にして、慌てて座り込む
高枕、満足げに扇子を閉じる
高枕: とんだ『半リモート』で、(笑)
高枕: 部長の目には、(笑)
高枕: 丸見えだったそうでございます。(笑)
高枕: お後がよろしいようで。(笑)
一礼

🎯 このコーナーの狙い

このコーナーでは、現代社会の新しい働き方である「リモートワーク」をテーマに、落語の伝統的な語り口とキャラクターで笑いを誘うことを狙います。現代的な題材を古典的な落語の枠組みに落とし込むことで、時代を超えた普遍的な面白さを探求し、聴衆に共感と意外性のある笑いを届けます。特に、仕事とプライベートの境界が曖昧になることによるハプニングや、人間のおかしな一面をコミカルに描写することに焦点を当てています。古典落語の「サボり」や「勘違い」といったお馴染みの笑いのパターンを、現代の「ビデオ会議」という設定で再構築する実験的な試みでもあります。

※ 本コンテンツはエンターテインメントおよび研究を目的とした創作台本です。実在の人物・団体とは関係ありません。

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