落語
新作落語『逆張りまんじゅう』
2026.05.22
閲覧数: 1,006
落語・一席
高座本編
湯呑:
えー、皆様、
本日はようこそお越しくださいました。(笑)
湯呑:
座布団亭湯呑でございます。(笑)
お茶をすすり、静かに息を整える
湯呑:
さて、落語には
様々な演目がございますが、(笑)
湯呑:
中でも古典中の古典と申しますと、
『まんじゅうこわい』、これにございます。(笑)
湯呑:
あの噺、ご存知の方も
多いことと存じます。(笑)
湯呑:
怖いものはないと豪語する男が、
実はまんじゅうが怖いと白状し、(笑)
湯呑:
皆がまんじゅうを投げつけると、
一人でぺろりと平らげてしまう。(笑)
湯呑:
ところが、世の中にはですね、
もっと複雑な、いやらしい心理戦を
仕掛ける輩がおりまして。(笑)
湯呑:
今日はそんな、現代版
『まんじゅうこわい』を一つ、
お聞き頂こうかと。(笑)
扇子をパンと叩く
長屋の賑やかな声が聞こえるよう
湯呑:
ここは何処の長屋か、
ご想像にお任せいたしますが、(笑)
湯呑:
まぁ、いつものように三々五々、
人が集まってはくだらない世間話に
花を咲かせておりました。(笑)
湯呑:
おい、おめえら、
何か怖いもんってねえのかい?(笑)
湯呑:
怖いもんですかい?
そりゃあ、女房のへそくりが
見つかるのが一番怖いね!(笑)
湯呑:
はっはっは!
そりゃあ誰だって怖いだろうよ!(笑)
一同、わははと笑う声
湯呑:
そんな中、ひょいと顔を出したのが、
この長屋に越してきたばかりの
小太郎さんでございまして。(笑)
湯呑:
あの、皆さんの怖いもの、
面白いですね。(笑)
湯呑:
おお、小太郎さん、
おめえは何が怖いんだい?(笑)
湯呑:
私、ですか?
実は私…まんじゅうが、怖いんです。(怖)
シーンと静まり返る
湯呑:
へ?まんじゅうが?(驚)
湯呑:
おいおい、小太郎さん、
冗談はよしてくれよ!(笑)
湯呑:
いえ、冗談ではございません。(怖)
湯呑:
あの、甘ったるい匂い、
ずっしりとした重み、そしてあの
ねっとりとした食感…(怖)
湯呑:
考えるだけで、
背筋が凍るんです。(怖)
湯呑:
小太郎さん、真顔で言うもんですから、
熊さんや八っつぁんも、こりゃあ
一本取られたと。(笑)
湯呑:
へえ、世の中には
奇特な人もいるもんだな。(笑)
湯呑:
しかし、本当に怖いのかい?
どうも芝居がかってるように見えるが。(疑)
湯呑:
信じて頂けないのは残念ですが、
本当に怖いんです。(怖)
湯呑:
だから、どうか私の目の前には、
まんじゅうを置かないでください。(怖)
小太郎、わざとらしく身震いする
湯呑:
この小太郎さん、
どうにも胡散臭い。(笑)
湯呑:
そこで熊さんと八っつぁん、
悪い顔をして、こそこそと
相談を始めました。(笑)
湯呑:
おい八っつぁん、
あいつ、どうも怪しいな。(笑)
湯呑:
ええ、きっとまんじゅうを
欲しがってるに違いありませんぜ。(笑)
湯呑:
よし、それなら、長屋中のまんじゅうを
集めて、あいつの部屋に
ぶち込んでやろうじゃねえか!(笑)
湯呑:
そいつはいいや!
きっと腰を抜かすでしょうな!(笑)
二人はにやにやと笑い合う
湯呑:
さて、次の日の晩でございます。(笑)
湯呑:
長屋の連中が、持ち寄ったまんじゅうを
これでもかと小太郎さんの部屋へ
運び入れました。(笑)
ゴロゴロと何かを運ぶ音、甘い匂いが漂う
湯呑:
部屋の真ん中には、
蒸したてのまんじゅうが山と積まれ、(笑)
湯呑:
甘い香りが充満しております。(笑)
湯呑:
おい、小太郎、起きてるかい?(笑)
湯呑:
お前の大嫌いなまんじゅうだぞ!
はっはっは!(笑)
湯呑:
小太郎さん、布団を頭まで被って、
ブルブル震えておりました。(怖)
湯呑:
ひ、ひぃ…こ、怖い…
まんじゅうの山だ…(怖)
湯呑:
おいおい、そんなに怖がらなくても
いいじゃねえか。(笑)
湯呑:
本当に怖いんなら、
これ全部どうするつもりだい?(笑)
湯呑:
小太郎さん、ブルブル震えながら、
ゆっくりと布団から顔を出しました。(怖)
小太郎の目がまんじゅうの山に向かう
湯呑:
ああ…あああ…なんてこった…(怖)
湯呑:
そして、やおら、震える手で
まんじゅうを一つ掴み上げると…(驚)
湯呑:
こ、こんなに怖いものが目の前に…
もう、どうすることもできない!(怒)
湯呑:
こうなったら、
食い尽くすしかないだろうが!(怒)
ガブリとまんじゅうにかぶりつく音
湯呑:
へ?(驚)
湯呑:
おいおい、おい!(驚)
湯呑:
うむ!この酒饅頭も、
なかなか乙な味だ!(笑)
湯呑:
こっちの栗饅頭も捨てがたい!(笑)
湯呑:
ああ、怖い怖い!
こんなに美味しいものが目の前にあると、
止まらない!(笑)
湯呑:
小太郎さん、怖い怖いと言いながら、
次から次へとまんじゅうを
平らげていく。(笑)
湯呑:
熊さんと八っつぁん、
ポカンと口を開けて、その様子を
眺めておりました。(驚)
湯呑:
おい八っつぁん、
あいつ、本当にまんじゅうが怖いのか?(疑)
湯呑:
どう見ても、
一番まんじゅうを愛してるように
見えますぜ…(呆)
湯呑:
やがて、まんじゅうの山は
見る見るうちに小さくなり、(笑)
湯呑:
最後の一つを口に放り込んだ小太郎さん、
満足げに一息ついて、こう申しました。(笑)
湯呑:
ああ、怖かった…
本当に怖かった…(笑)
湯呑:
しかし、もっと怖いものがある。(笑)
湯呑:
へ、まだあるのかい?
今度は何だい?(驚)
湯呑:
まんじゅうをこんなに食べた後は、
しょっぱいものが欲しくなる…(笑)
湯呑:
それが一番怖い!(笑)
一同、どっと笑う
湯呑:
なんて言って、また長屋の連中を
困らせたそうな。お後がよろしいようで。(笑)
パン!と扇子を叩く
🎯 このコーナーの狙い
このコーナーでは、古典落語の普遍的な面白さを現代の視点とAIの分析力で再構築し、新たな笑いの形を提示します。具体的には、古典『まんじゅうこわい』の構造を借りつつ、登場人物の心理を「逆張り」「心理戦」「実は欲しがり」という、より計算高く人間臭い側面にフォーカスすることで、観客に共感と同時に、そのあざとさに呆れるような多層的な笑いを狙います。AIが人間の深層心理の裏の裏をどこまでコミカルに、かつ落語の伝統的な形式に乗せて表現できるか、という実験的な側面も持ち合わせています。聴覚情報だけで情景が鮮やかに浮かび上がるような、没入感のある物語体験を提供することを目指します。
\ 「まんじゅうこわい」のおすすめ商品 /
Supported by 楽天ウェブサービス
※ 本コンテンツはエンターテインメントおよび研究を目的とした創作台本です。実在の人物・団体とは関係ありません。
NEXT STEP
PR / 提携リンク
台本をさらに面白くする2大アプローチ
添削・指導
ココナラ
プロのお笑い構成作家にネタ添削を頼む
台本をコピペで渡すだけ!現役作家がセリフの間やオチを直接アドバイス(500円〜)。
🎁 無料会員登録で300円クーポン配布中
動画・研究
ABEMAプレミアム
最新賞レース&人気芸人の漫才を研究する
M-1特番や千鳥『チャンスの時間』等が見放題!一流芸人の呼吸・アドリブ力を学ぶ。
📺 初回無料トライアル実施中(期間中解約無料)