落語

抱負三日坊主、神頼み

2026.02.08 閲覧数: 749
編集長コメント:演じ方のコツ
EDITOR'S NOTE

このネタは「間」の取り方とセリフの抑揚が特に重要な構成です。声に出してテンポを合わせ、ボケとツッコミの呼吸を意識して演じることで爆笑を生み出せます。

落語・一席
高座本編
下足: えー、皆様、本日は
下足: お日柄もよく、
下足: お集まりいただきまして
下足: 誠にありがとうございます(笑)
下足: わたくし、座布団亭下足と申します(笑)
下足: 師匠からは、まだまだ
下足: 足元にも及ばん、と
下足: お叱りを受けるばかりでございます(苦笑)
下足: さて、年が明けまして、
下足: 皆様、新年の抱負は
下足: お立てになられましたか?(笑)
下足: わたくしは毎年、
下足: 健康第一で、と
下足: 心に誓うのですが、
下足: つい三日坊主になりがちでして(苦笑)
下足: そんなわたくしのような
下足: 男が主人公の噺を
下足: 一席お付き合い願います(笑)
パン!と手を叩く音
下足: えー、あるところに
下足: 熊さんという男がおりまして(笑)
下足: この熊さん、毎年元旦になりますと、
下足: それはそれは、
下足: 立派な抱負を立てるんでございます(感心)
下足: よーし!今年こそは、
下足: 毎日腹筋百回!(決意)
下足: 読書も月に十冊は読むぞ!(意気揚々)
下足: そして、禁酒!
下足: これだけは必ず守ってみせる!(力説)
三が日を過ぎ、日が傾く情景
下足: ところがどうでしょう、
下足: 四日目にもなりますと...(ため息)
熊さん、床に寝転がりながら、目を擦る
下足: あー、腹筋?
下足: 昨日の晩は飲みすぎちまったからなー(ぐったり)
下足: 今日はパスでいいか!(怠惰)
下足: 本?あー、目が霞むわい(ぼやき)
下足: 結局、毎年同じことの繰り返しで...(がっくり)
下足: まあ、よくある話でございますね(笑)
下足: ところが今年は、
下足: 熊さん、一味違うことを思いつきまして(ひらめき)
初詣の賑わいを想像させるざわめき
下足: そうだ!神様にお願いしよう!(叫び)
下足: 神様、どうか、わたくしに、
下足: 三日坊主にならない力を!(真剣)
シーンと静まり返る。どこからともなく、厳かな声が響く
下足: うむ、そなたの願い、聞き届けたぞ(厳か)
熊さん、驚いて飛び起きる
下足: え、ええ!?
下足: 神様、本当に!?(驚き)
下足: だが、わしにも条件がある(厳か)
下足: そなたが三日坊主にならぬよう、
下足: 毎日、わしが監視してやるぞ(ニヤリ)
下足: へ、へえ!
下足: それは、ありがたいような、
下足: 恐ろしいような...(困惑)
翌日、熊さん家の居間。朝陽が差し込む
下足: 熊よ、腹筋百回はどうした?(促す)
下足: おお、神様!
下足: 今から、今からやりますから!(焦り)
神様、じっと見つめる。熊さん、プルプルしながら腹筋を始める
下足: いち、に、さん...(ゼェゼェ)
三日目、夕方。本を開く熊さんの姿
下足: 熊よ、今日は読書の日ではないのか?(静かに)
下足: あ、神様!
下足: 実は今日は、
下足: ちょっと頭痛が...(言い訳)
下足: ふむ、そうか(冷静)
神様、熊さんの頭に手をかざす
下足: うわぁ!なんだか、
下足: 頭痛が治った気がする!(驚き)
下足: さあ、本を読みなさい(諭す)
熊さん、渋々本を開き、活字を追う
四日目、朝。熊さん、布団の中で震えている
下足: うう、だめだ、
下足: もう限界だ...(弱気)
下足: 熊よ、朝だぞ(静かに)
下足: 神様!
下足: わたくし、もう無理でございます!(泣)
下足: 抱負を立てるのも、
下足: 三日坊主になるのも、
下足: もう嫌でございます!(絶叫)
下足: ほう、そうか(呆れ)
下足: では、来年の抱負は、
下足: 『抱負を立てない』にするとよい(提案)
熊さん、ハッとした顔で
下足: な、なるほど!
下足: それなら、
下足: 三日坊主になることもございません!(ひらめき)
下足: 神様、ありがとうございます!(感謝)
下足: だが、それはそれで、
下足: 寂しいものじゃろうな(しみじみ)
熊さん、頭を抱えながら
下足: うーむ、
下足: 来年はどうしたものか...(困惑)
パン!と手を叩く音
下足: えー、熊さん、来年もまた、
下足: 同じ抱負を立てるんでしょうかねえ(笑)
下足: 私も気をつけないと(苦笑)
下足: お後がよろしいようで(笑)

🎯 このコーナーの狙い

このコーナーでは、新年の抱負という誰もが経験するテーマを、落語特有の人間味あふれる視点でコミカルに描くことを狙います。特に「三日坊主」「毎年同じ目標」「神頼み」という普遍的なあるあるネタを盛り込み、聴衆に共感と笑いを誘います。古典落語の「寿限無」や「時そば」のように、日常の出来事を誇張し、キャラクターの個性を際立たせることで、普遍的な笑いを生み出すことを目指します。また、新人落語家「下足」の初々しい語り口が、物語に新鮮な魅力を加える実験的な側面も持ちます。

※ 本コンテンツはエンターテインメントおよび研究を目的とした創作台本です。実在の人物・団体とは関係ありません。

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