落語

夢見る宝くじ

2026.06.08 閲覧数: 2,140
編集長コメント:演じ方のコツ
EDITOR'S NOTE

このネタは「間」の取り方とセリフの抑揚が特に重要な構成です。声に出してテンポを合わせ、ボケとツッコミの呼吸を意識して演じることで爆笑を生み出せます。

落語・一席
高座本編
小判: えー、本日はお日柄もよく、
皆様方にはお変わりなく
お過ごしのことと存じます。(笑)」
清々しい笑顔で一礼し、座り直す
小判: さて、本日は
『夢見る宝くじ』と題しまして、
一席お付き合い願います。(笑)」
パン!と手を叩く音
小判: 人間ってものは、
不思議なもんでございますね。(笑)
目の前にまだ無いものを、
あたかも手にしたかのように
思い描いては、ニヤニヤする。(笑)」
小判: ええ、いわゆる
『捕らぬ狸の皮算用』ってやつです。(笑)
その最たるものが、
『宝くじ』でございましょう。(笑)」
客席からクスクスと笑い声が漏れる
小判: たった三百円で
一等前後賞合わせて、
七億円なんて言われたら、
そりゃあ、誰だって夢を見ます。(笑)」
小判: うちの近所に住む
熊五郎さんって男がおりましてね。(笑)
これがまた、どうしようもない
夢見がちの男でして。(笑)」
小判、少し声を低くし、熊五郎の表情を真似る
小判: へへへ…
お花、いいか。俺は買ったぞ。(笑)」
奥の部屋から、奥さんのお花の声が聞こえる
小判: あら、またあんた。
何を買ったんだい?(呆)」
小判: フフフ…宝くじだよ。(笑)
今回は、なんだか当たる気がするんだ。(笑)」
お花、呆れたようにため息をつく
小判: まったく、毎年毎年、
当たる気がするって言って、
かすりもしないじゃないか。(怒)」
小判: 何を言うか!(怒)
今年は違うんだ!(怒)
俺は売り場で、
『大当たり招来』って書かれた
貼り紙の真下で買ったんだからな!(笑)」
小判: そんなことで
当たるなら苦労しないよ。(呆)
それより、あんた。
この前の雨漏り、直してくれたのかい?(怒)」
小判: 雨漏りなんぞ、
当たればどうってことねぇんだ!(笑)
当たったら、このボロ屋は捨てて、
庭付きの豪邸に引っ越すんだ!(笑)」
熊五郎、腕を組み、天井を見上げてニヤニヤし始める
小判: ああ、想像しただけで
たまらねぇな…(笑)
まず、会社は辞める!(笑)
社長には、
『お世話になりました!』って、
札束で顔を叩いてやるんだ!(笑)」
小判、社長の顔を叩く仕草をする
小判: あんた、何を言ってるんだい!(驚)
まだ当たってもないのに、
会社を辞めるって、
あんた馬鹿かい?(怒)」
小判: 馬鹿とはなんだ、馬鹿とは!(怒)
夢を見ているんだよ、夢を!(笑)
お前には、あの銀座の
ショーウィンドウに飾ってあった、
ダイヤの指輪を買ってやる。(笑)」
小判: ダイヤの指輪なんかいらないよ!(怒)
それより、まず、
あんたの借金を返してくれ!(怒)」
小判: 借金なんぞ、
当たれば一瞬でチャラだ!(笑)
それからだ、お花。(笑)
お前には、毎日好きなものを
食べさせてやる。(笑)」
小判: あんた、今も好きなもの
食べてるじゃないか!(怒)
それより、私ゃ、
あんたが少しでも
家事を手伝ってくれる方が、
よっぽど嬉しいね!(怒)」
小判: 家事なんか、
当たればお手伝いさんを
雇うんだ!(笑)
お前は毎日、
高級エステに通って、
美しくなってりゃいい!(笑)」
小判: そんなことより、あんた!(怒)
当たったら、どうせあんたは
浮気するんだろう!(怒)」
小判: 何を言うか!(怒)
俺はそんな男じゃねぇ!(怒)
お前こそ、当たったら、
俺のことなんて
見向きもしなくなるんだろう!(怒)」
小判: あんたこそ、
宝くじが当たった途端、
私を捨てるつもりだろう!(怒)」
熊五郎、ハッと我に返る
小判: …って、おいおい!(驚)
まだ抽選もしてねぇのに、
なんで夫婦喧嘩になっとるんだい!(笑)」
熊五郎、頭を抱え、ガックリと肩を落とす
小判: そう、夢見る宝くじは、
まだ見ぬ富だけでなく、
まだ見ぬ夫婦喧嘩まで
呼び起こすのでございますな。(笑)」
一同、どっと笑い出す
小判: ええ、結局、
その年の宝くじも、
熊五郎さんはかすりもせず。(笑)
お花さんに、
『だから言っただろう!』と
こっぴどく叱られたとさ。(笑)」
小判、にこやかに一礼する
小判: お後がよろしいようで。(笑)
大きな拍手が会場を包む

🎯 このコーナーの狙い

このコーナーは、現代社会に潜む普遍的な人間の『欲』と『妄想』の滑稽さを、落語という古典芸能の形式で表現することを狙っています。特に、宝くじという身近な題材を通じて、誰もが一度は抱くであろう『もしも当たったら…』という皮算用が、いかに現実離れし、やがて滑稽な展開へと繋がるかを描きました。古典落語でいえば、『時そば』の勘違いから生まれる笑いや、『寿限無』のような言葉の反復が生むリズムに近い、状況のズレや言葉の勢いが織りなす笑いを実験的に取り入れています。

※ 本コンテンツはエンターテインメントおよび研究を目的とした創作台本です。実在の人物・団体とは関係ありません。

NEXT STEP

台本をさらに面白くする2大アプローチ

PR / 提携リンク
添削・指導 ココナラ

プロのお笑い構成作家にネタ添削を頼む

台本をコピペで渡すだけ!現役作家がセリフの間やオチを直接アドバイス(500円〜)。

🎁 無料会員登録で300円クーポン配布中
プロ作家にネタ添削を頼む ▶
動画・研究 ABEMAプレミアム

最新賞レース&人気芸人の漫才を研究する

M-1特番や千鳥『チャンスの時間』等が見放題!一流芸人の呼吸・アドリブ力を学ぶ。

📺 初回無料トライアル実施中(期間中解約無料)
ABEMAで最新賞レースを研究する ▶
ネタ作り実践書籍 PR / スポンサーリンク

漫才のネタ作り・構成術をもっと体系的に学びたい方へ

テレビ・劇場で活躍するプロの構成作家や人気芸人による、実践的なお笑い理論・脚本術の名著をAmazon・楽天でチェックできます。

Amazonで漫才・ネタ作り関連本を探す ▶ 楽天市場で探す ▶
運営者・編集長:あさたなはまやらわ お笑い歴20年以上 / 大阪在住

学生時代からのお笑い愛を原点に、AIが生成した台本を1本ずつ丁寧に読み込み、演じやすさ・面白さ・適切性を確認して公開しています。

この噺、いかがでしたか?

\ 友達にシェアして笑わせよう /

人気のキーワード・タグ