漫才
エンドロールの光と心の闇
2026.01.08
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【しゃべくり漫才】
A
♭♭♭のワルツ
「退屈な日常に♭♭♭と変化を!あなたの心にワルツを奏でる、♭♭♭のワルツです!」
A
退屈な日常に♭♭♭と変化を!
A
あなたの心にワルツを奏でる、♭♭♭のワルツです!
B
どうもー!
B
♭♭♭のワルツです!
A
ねぇあんた、聞いてくれる?!
A
もう!
A
私、怒り狂ってるのよ!
B
おっと、いきなりエンジン全開やな。
B
どうしたん、そんな顔真っ赤にして。
A
顔真っ赤じゃないわよ!
A
これは高揚感!
A
映画を観に行ったのよ、映画!
A
感動する映画をね!
B
それは良かったやん。
B
で、何に怒ってるん?
A
それがね、映画は最高だったの!
A
もう、エンディングの、あの荘厳な音楽が流れ始めてね、ああ、終わっちゃう…でも最高の時間だったって、じんわり浸ってる時よ!
B
うん、うん。
A
そしたらね、私の斜め前の席の、あのテロリストがね!
A
スマホを!
A
光らせやがったのよ!
B
テロリストて。
B
いや、エンドロール中のスマホは確かに良くないことやけど…
A
良くないどころの話じゃないわよ!あの光が!漆黒の宇宙に突然現れた、たった一つの、憎たらしい星のように輝きやがって!」( ≡ ゚Д゚)<食い気味に!
B
いや、星は輝くもんやけどな。
B
漆黒の宇宙って、映画館の暗闇のことか?
B
なんでそんな壮大に表現するん?
A
壮大よ!私の心の中では、あれはもう宇宙戦争なのよ!平和な宇宙に侵入してきた、敵性宇宙船のサーチライト!」( # ゚Д゚)<!語気荒く!
B
サーチライト…そこまで感情的になるってことは、その『光』に何か個人的なトラウマでもあるんか?
A
トラウマ?!
A
何よそれ!
B
例えば、小さい頃、暗い場所で突然フラッシュを焚かれて、それが原因で暗闇恐怖症になったとか。もしくは、誰かに自分の存在を否定されて、光で目立とうとしてた自分を責められたとか…」《《 謎の感動 》》
A
…あんた…何を…」( ꒪Д꒪)(白目)
B
その光を消して欲しいって思うのは、実は自分の中の闇を誰かに消して欲しいっていう、無意識のSOSなんちゃうか?
A
違う!全然違う!私はただ、ただ静かに、映画の余韻に浸りたかっただけなのよ!」(泣き声混じり)
B
でも、本当にそれだけ?心の奥底では、その光に、自分のポイントカードの残高を揺るがされるような、そんな恐怖を感じてるんちゃうか?」( ¬_¬)(ゴミを見る目)
A
…やめて…もうやめてぇぇぇ!」( ゚ρ゚ )(思考停止)
B
なんでそんな嘘つくん?寂しいんか?構って欲しいんか?承認欲求が満たされなくて、その光に投影しちゃってるんやろ?素直になりなさい。」彡 サッ(無視)
A
うわあああああああああん!」_(:3 」∠)_(ズコーッ!)
B
ほら、泣いてるやん。
B
自分のホンマの気持ち、よう言えたな。
A
(鼻をすすりながら)違う…私は…私はただ…
B
大丈夫、大丈夫。よしよし。」(優しく背中をさする演技)
A
(泣き止まず)…あの人は…あの人は…!
B
あの人にも何か事情があったんかもしれへんよ。
B
緊急の連絡やったとか、時計代わりに確認したかったとか。
B
まあ、それでもマナー違反はあかんけどな。
A
事情があろうと、作品の邪魔をしていいわけないじゃない!あの監督が、キャストが、スタッフが、どれだけの思いを込めて作ったと思ってんのよ!エンドロールも作品の一部でしょうが!あれは監督からの最後のメッセージ!感謝を伝える空間なのよ!」( ◠‿◠ )(笑顔で圧)(一瞬)「死ね」(マイクに入らない声)
B
……(何か察した顔)うん、そうやな。作品への敬意は大事やな。でも、そんなにカリカリしてたら、自分自身が疲れちゃうで?その怒りの根源は、本当に他人のスマホの光だけなん?もしかして、最近ストレス溜まってるとか、何か嫌なことでもあったんちゃうか?」( ˙-˙ ) …間…
A
え…?
A
別に…
B
いや、あるやろ。その怒りを映画館のスマホに向けとるだけで、本当は別の場所で爆発寸前やったんちゃうか?まるで、ダムが決壊する寸前の水を、小さな穴から無理やり出そうとしてるみたいに…」《《 謎の感動 》》
A
…もう…あんたのせいで…全部あんたのせいで、私の映画の感動が…台無しよ…!
B
いやいや、俺は君の心の内を明かしただけやん。
B
ちゃんと自分の感情と向き合えて偉いな。
A
うわあああああああああん!感動返せぇぇぇぇ!」バシィッ!!(ドツく音)(Bの肩を叩くが、Bは動じない)
B
いや、まあ、エンドロール中のスマホは確かに良くないことやけどね。
B
みんなでマナーは守ろうな。
A
(鼻をすすりながら)…そうよ…マナーは…大切よ…
B
みんなで静かに、映画の余韻を楽しみましょう。
B
な?
B
それが一番や。
A
…うん…
B
ありがとうございましたー!
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